ラジオ体操というと、あなたはどのようなイメージを思い浮かべますか?

おそらく小学生の夏休みの早朝ではないでしょうか。もしくは職場によっては毎朝一斉にやっているところもあるでしょう。

集団で一斉にやることから、どうしても「させられている」感を持たれがちなラジオ体操です。

しかし、私自身、実際に習慣化してみて、ラジオ体操には数多くの効果があることを実感しました。

私がラジオ体操をすすめる理由を以下に挙げてみたいと思います。

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ラジオ体操をすすめる理由1:優れたストレッチ運動である

ラジオ体操は、それ自体がストレッチ運動として非常に優れたものです。

特にラジオ体操第二は、もともとがデスクワークで凝りがちな部分(背中、肩、首など上半身)をほぐすことを中心に考えられたものらしく、実際その辺をぐりぐり回したり伸ばしたりする運動がやたらと多いのが特徴です。

一度、一つ一つの動きを、今どこをほぐしているのか意識しながらラジオ体操をしてみてください。

背中も肩も首も腰も、手を変え品を変え、まんべんなく動かせるように、非常に良く考えて構成されていることに気付くはずです。

NHKに関しては、その経営や報道のあり方などにいろいろと批判もありますが、テレビでもラジオでも「さりげなくクオリティの高い」プログラムがとても多いというのが、私の個人的な印象です。ラジオ体操もその一つです。

過去には小学生の夏休みにやっていたくらいで、それ以降はラジオ体操とは無縁の人生でした。最近になって良い生活習慣や健康のために再開したところ、そのさりげない効能の大きさを再発見した次第です。

ラジオ体操をすすめる理由2:ダイエットに良い

ラジオ体操はストレッチ運動で、身体の凝りによいのみならず、ダイエットにも良いです。

と言うのも、軽い運動で筋肉を刺激すると、身体の代謝が向上し、しかも運動後もそれがしばらく続きます。これをアフターバーン効果といいます。

これはラジオ体操に限らず、運動全般にあてはまることです。しかし、ラジオ体操は室内で、10分でこなせるお手軽な運動なので、運動が苦手な人や中高年の方でも取り掛かりやすいという点で、特におすすめです。

ラジオ体操をすすめる理由3:習慣化しやすい

ラジオ体操は、習慣化がしやすい行為です。

主な理由として、10分という短い時間であること、負荷の弱い手軽な運動であることなどが挙げられます。

20分とかだと、さすがに気合を入れないとできない負荷になりますが、10分はあっという間です。気軽に取り掛かれて、しかも音楽や声に合わせて身体を動かしていると、いつの間にか終わっています。

終わったあとも「あ~疲れた」とはならず、精神的負担も蓄積しないので、毎日継続しやすいです。

ラジオ体操は習慣化しやすい上に、以下にも述べるように、その毎日のたった10分がもたらす効果は絶大なのです。

ラジオ体操をすすめる理由4:目が覚める(要スマホ)

私は早朝のラジオ体操(6時30分~40分)を毎朝やっているのですが、よほどのことがない限り、確実に目が覚めます。

実際には、私は毎朝5時過ぎには起きているので、ラジオ体操で目を覚ますことは普段はありません。しかし、たまに夜遅く寝たり、お酒を飲んだりして、いつもどおりに起きられない日があります。

そんなときでも、6時30分になってスマホからラジオ体操のオープニングテーマが流れてくれば、私は布団から出てすぐに体操の準備に取り掛かります。

そして、終わった後は二度寝することなく、しっかりと朝食を摂り、一日を開始することができます。つまり、早朝のラジオ体操は目覚まし時計の役目も果たしてくれるのです(ただし、スマホアプリが必要)。

ラジオ体操をすすめる理由5:早起きの習慣が崩れない

早朝のラジオ体操が習慣として根付いているので、どんなに遅くても、私は6時30分より遅く起きることは基本的にありません。

と言っても、私は意志が強いわけでは全くなく(むしろ意志薄弱と自覚しています)、単に身体の方が条件反射的に動いているに過ぎません。

もしラジオ体操の習慣がなければ、夜更かししたりお酒を飲んだ次の日は、いつまでもダラダラと布団の中にもぐっていたことでしょう。

そんな意志薄弱な人間でも、条件反射のレベルにまで早朝のラジオ体操を習慣化させれば、確実に起きられるようになるのです。

つまり、早朝の時間帯にたった10分のラジオ体操一つを差し挟むだけで、早起きの習慣が崩れることを防げるのです。

いわば、習慣のピン止めのような役割を果たすのです。

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ラジオ体操をすすめる理由6:早朝の習慣のペースメーカーになる

さらに、私の場合は、早朝のラジオ体操の直後に、体重・体脂肪計に乗り、それをスマホアプリ(あすけん)に記録し、それから朝食を摂るという流れを習慣化しています。

あすけんは痩せない?いえ、成功した私が食べて痩せるダイエットに必須と考える理由

ダイエットや健康管理において、毎日体重・体脂肪率を測る際には、いつも同じタイミングで測ることが重要です。

「早朝のラジオ体操の直後(6時40分)に測る」と決めておくと、さぼらず毎日、まったく同じ時間に、まったく同じ条件で体重を測定できます。これは理想的な記録のあり方と言えます。

私の場合、毎朝5時から読書したりブログ記事を書いていたりするのですが、6時30分にラジオ体操が入ることで、そこで中断して、朝食を摂るタイミングを得ることができます。

これがもしラジオ体操がなかったら、朝食を摂るタイミングを逸してしまうと思います。そして、朝食の習慣を根付かせるのに苦労したのではないかと思っています。

そういう意味では、ラジオ体操は他の早朝の習慣のペースメーカーとしても大いに活用できるのです。

ラジオ体操をすすめる理由7:季節の移り変わりを感じられる

これは番外的ですが、ラジオ体操は季節の移り変わりを感じさせてくれます。

基本的に、ラジオ体操は毎日ほとんど同じことの繰り返しです。体操の内容はもちろん、音楽や音声など、ほぼ一定です。

しかし、まったく同じということはありません。

第一、第二ラジオ体操の本編は常に一定ですが、第一ラジオ体操の前、第二ラジオ体操の前に、10~20秒くらいのインターバルがあり、その間に首を回したりアキレス腱を伸ばしたりなど、本編に入る前のウォーミングアップを行ないます。

これが毎回違っていて、たとえば秋になると伴奏に「もみじ」の曲が使われたり、冬になると「手をさする」などの動作が入ったりします。

また、夏から初秋にかけては、巡回ラジオ体操が実施されます。これは、ラジオ体操の指導者が日本各地を回って、地元の人たちと一緒にラジオ体操をし、それをライブ中継するというものです。

夏休みの間は、元気の良い子供たちの「一、二、三、四」という掛け声が聞こえてきます。

また、冒頭に訪れた土地の簡単な紹介も入り、名所や特産など、「そんな所があるんだ」という発見があったりします。

これは健康やダイエットとは直接関係はありませんが、さりげなく目先が変わって飽きが来ないので、長く続けられる理由の一つになっていると個人的には思っています。

まとめ

ラジオ体操の効果や優れた点ですぐに思いつくものをざっと挙げてみました。もちろんこれ以外にもたくさんあるはずです。

ラジオ体操は、「10分という短い時間」「毎日同じ内容」「毎日同じ時刻」という、習慣化しやすい条件が三拍子そろっていて、理想的です。

そして、特に早朝(6時30~40分)のものは、それを軸にして早朝の行動を組み立てるのに利用すれば、さらに相乗効果が見込めます。

ほんの10分ですが、その効果は絶大です。今日からでも、明日からでも、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

よしず後記

よしず

実はこの記事を書くまで、ラジオ体操については、特にこういったことを強く意識することはなく、漠然と習慣で続けていました。

今回、思いつきでラジオ体操を記事にしてみたところ、かなり自分の頭の中が整理されました。こうやって自分で読み返してみて、ラジオ体操の効果の大きさに改めて驚いています。